ぶんぐっデイ

文具が好きです。気持ちを残せるから。

教科書の誤記に思うこと。

高校生が使う地図教科書の内容で、約1200か所の訂正が見つかったとのこと。昨年4月から使われていて、使用開始の昨年の4月には問題が発覚(連絡があった)したらしい。

1200箇所?正しいことを探す方が難しいんじゃないのかと思う。

 

今年の1月に希望があったところには再配布しているとのこと。企業にとっては大きな痛手なのかも知れないが、最悪金でなんとかなるでしょ。でも1年間それを使って勉強してきた高校生はどうなるのだろう。時間はどれだけ頑張っても戻せない。高校生にとっての1年間がどれだけ重要なのか考えてみてほしい。

 

このニュース主役は高校生なんだよね。僕は、地理は選択しておらず日本史(教員のせいで大嫌いになったが)を取っていたので、地図帳がどれだけ使うのかわからないけれど。

被害あったなら高校生たちも声あげていいと思う。

 

言い訳がテレワークだったので、って書いているけれど、どれだけ見落とせば1200箇所にもなるのか。この企業だけじゃない。確認する機会をいくつか設けておいて見落としたんだから。

 

ちなみに、僕はとある事情で話が流れたが、某国家資格をとることになっていたときに書籍の誤記に苦しんだことがある。会社からは、年度が変わるまで教育費用が付かないが、勉強だけはしておきたかったので自腹で書籍を購入して勉強をしていた。

しかし数式を使った箇所の誤記がひどく、何度計算しても合わない。それどころか定義される公式すら間違っていて、何度計算しても答えが出ない。辞書ほどの厚みがあるなかで数十ページ進めただけで、10数カ所の誤りを見つけた。行ったり来たり、他の文献を調べたりを繰り返すことになり、計画通りに進まないことに次第に苛立っていく。

他の本を買い直すことも考えたが、結構な高額だったために予算が降りるまではこれ1冊で間に合わせたい気持ちがあり判断が遅れてしまった。

 

企業のホームページを見ても、そのテキストに関する訂正などの情報は無かったので、仕方がなくテキストを制作している企業にメールで問い合わせをした。

返信がないので、何度か問い合わせをしたが以降も返信はなく、1〜2ヶ月ほど経った頃に再度ホームページを見ると、僕がしてきた部分の誤植だけが載っていた。

それなりに金額の高い書籍だったが、校閲はきっと機能しておらず、「代わりに見つけてくれたやつがいる」程度に思ったのかも知れない。

ただ、それだったらせめて「誤りでした。指摘されたとおりで正しいです。」くらいの返信がほしかった。

 

このペースで間違いが見つかるのなら、これから先も読みすすめるたびに自分が発見するしかないのだろう。そう思い、進めるのをやめた。幸か不幸かわからないが、結局その資格は取らなくて良いことになった。

 

後日談として、それからその企業の書籍は買わないことにしている。信用ってそういうこと。