一次情報って何?ってところから考えてみましょう。仕事に限らずですが、一次情報を把握するという重要なことが、意外と見過ごされていたりするのを見かけます。
後で振り返ったときに、全然違うことに注力してしまっていた…とならないように、今日から一次情報の大切さを意識して過ごしていきましょう!
では綴ります!
目次
一次情報とは
一次情報とは情報源から得た情報のことです。人づてに聞いた情報は二次情報になります。身近な例で考えると、事故現場を見た人は一次情報を持っています。一方で、それを目撃者から聞いた人が持っているのは二次情報です。
つまり新聞やテレビなどのメディアで入手できるものは二次情報になります。
なるべく一次情報をつかむ
テレビや新聞の代わりに自分でニュースをつかもうという話ではありません。みなさんの生活の中でも、一次情報はたくさんあります。
お仕事の場面を例にして説明します。「事務所で使っていたプリンターが急に壊れた」という報告を受けたとします。そのとき目撃した人の「急に壊れた」という情報が一人歩きしてしまうことがよくあります。
そのうち、いろいろな人と話をしているうちに「急に壊れた」から「なんの前兆もなく壊れた」のように情報が変わってしまうことがあります。
プリンタの機構に詳しい人なら、「その部分が壊れたということは、この部分の劣化なかな」と考えられるかもしれませんが、「なんの前兆もなく壊れた」だけが唯一の情報として伝わってしまった場合「では劣化ではない」と判断されてしまうかもしれません。
この場合の一次情報は「壊れたプリンタ」です。できればこれを見ることが望ましいです。それができない場合は、人づてに聞いた情報のみを鵜呑みにするのではなく、壊れたプリンタの状況がわかる写真を見せてもらったり、二次情報をなるべく含まない情報を得られるように心がけることが必要です。
いつの間にか違うことに拘束されていないか
とはいえ、一次情報を常に掴むことはなかなか難しいことも確かです。たとえば会社では部署が異なるために、商品を作る人と営業活動をする人が別にいたりします。
その場合、商品を作る人は一次情報の発信者である顧客の要求を、直接聞くことができない場合もあります。
リフォームを例に考えてみましょう。顧客側が「この部分はできるだけ安く済ませたい」と営業担当者に伝えたとします。営業担当者は「安く済ませたいということは、なるべく変えない方向かな」と考えたとします。
営業担当が会社に戻り、設計者に対して「この部分はなるべく変えたくないそうです」と伝えてしまった場合、設計者は「変えない」をメインテーマとして考えてしまいます。もしかすると、全く新しく作り直してしまうのが一番安く済んだ方法だとしても、「変えない」を主目的としてしまうのです。
これってすごく危険なことだと思いませんか?でも、身近にたくさん起こっていることだと思うんです。
一次情報を人づてに確認するときに注意すべき点
上の例を参考に、自分が二次情報しか手に入れられないときは「なぜそういうことを要求したのでしょう?」など、一次情報に近づくための質問や確認をすることを心がけましょう。人から話を聞いたときに「それはなぜ?」を繰り返していくのがいいです。
何度も聞きすぎると鬱陶しく感じられたりするので、単純に「なぜ?」を繰り返すのではなく、自分で想定したことを聞いてみるといいです。
たとえばこんなイメージです。
営業「お客さんはここをあまり変えたくないようです」
設計「思い入れがあるとか、今が十分使いやすいから変えたくないとか、そういうことですかね?」
営業「いえ、できれば安く済ませたいという思いがあるようです」
設計「なるほど、では変えるほうが安く済ませられる場合はその選択もありってことですね?」
営業「そうですね、全体的にイメージを刷新したいとのことだったので、そのイメージに合いつつも安い分には、喜んでもらえると思いますよ」
何事もコミュニケーションですね!いろいろ仕事を進めていくと、一次情報を忘れてしまうこともあります。長い期間にわたって続くプロジェクトなどでは尚更です。
一次情報は聞いたときにメモしておき、定期的にもしくは悩んだときにはそこを振り返るようにしましょう。
さいごに
一次情報の大切さ、そして見失いやすさの話でした。一次情報のメモをとっておくことによって「なんでこんな条件がついてるんだっけ?」などの振り返りができます。
考え進めているうちに、よくわからなくなってしまったということはよくあります。こんな場面でもメモを活用できるので、たくさんメモとってくださいね!
今日も最後まで読んでいただきありがとうございます!参考記事です!